トランプ大統領の専用車｢ビースト｣とは？

トランプ大統領のリムジン｢ビースト｣。

AP

• トランプ大統領のキャデラック製リムジンは｢ビースト｣と呼ばれている。世界で最も有名な大統領専用車。

• 来日中のトランプ大統領を載せたビーストが国技館や六本木の居酒屋に向かう様子が伝えられた。

• 最新のビーストは2018年秋に登場した。

トランプ大統領が来日、大統領を乗せたリムジン｢ビースト｣が国技館や六本木の居酒屋に向かう様子が伝えられた。

イギリスの女王エリザベス2世はベントレー、中国の習近平国家主席は紅旗L5、ドイツのメルケル首相はアウディやメルセデス・ベンツのリムジンを使っている。

だが、シンプルに｢ビースト｣として知られるアメリカ大統領のリムジンほど有名なものはない。

20世紀の大半は、さまざまなリンカーン製リムジンがアメリカ大統領のリムジンとして使われてきた。だが1980年代はじめ、レーガン政権がキャデラック製リムジンに変更、以来、キャデラックが使われ続けている。

最新のビーストは2018年秋に登場。もちろんキャデラック。元々は2014年、オバマ政権の時にその任務についたが、トランプ政権になるまで2年間、使われなかった。

トランプ大統領のリムジン｢ビースト｣を見てみよう。

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最新のビースト。価格は約150万ドル（約1億6500万円）。

MANDEL NGAN/AFP/Getty Images

出典 : NBC News

オバマ政権で使われた2009年式キャデラックDTSリムジンもある。

Kevin Dietsch - Pool/Getty Images

シークレット・サービスは2009年式、2018年式の両方を使う。

Al Drago-Pool/Getty Images

ビーストはキャデラック・ブランドだが、似たデザインの量産型セダンとの共通点はほとんどない。実際、ビーストはゼネラルモーターズのトラック用シャシーを使って作られている。

REUTERS/Carlos Barria

シークレット・サービスはビーストのスペックについて詳細は明らかにしていない。分かっていることは、重装甲、重さ2万ポンド（約9トン）、7人乗り。ガソリンエンジンを搭載したビーストとディーゼルエンジンを搭載したビーストがあるが、現在、どちらのエンジンが使われているかは不明。

REUTERS/Mike Segar

出典 :Autoweek,NBC News

ビーストは防弾、防爆仕様。また化学兵器や生物兵器の攻撃にも耐えられる。窓はドライバーの窓のみ3インチ（約7.6センチ）だけ開けることができると言われている。ドアは鉄とセラミックの複合装甲で厚さ8インチ（約20センチ）。またタイヤはケブラー繊維で強化され、燃料タンクは衝撃吸収材で密閉されている。

Chip Somodevilla/Getty Images

内部には、最先端の通信機器とともに、万一の事態に備えて、酸素供給システム、大統領と同じ血液型の血液が搭載されている。

REUTERS/Carlos Barria

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（翻訳、編集：増田隆幸）