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概要:Peter Thal Larsen [ロンドン 24日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 英最高裁は24日、議会を閉鎖させたジョンソン首相の措置は「違法で無効」だとする判決を言い渡した。同氏は首相に就いて2カ月間、何度も議会採決で敗れ、下院で過半数議席を失うなど失態が続いている。 しかし、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る政治決定の行方には、この判決によってほとんど変化が生じない見通しだ。 平常時であれば、最高裁から手厳しい審判を下されたジ
[ロンドン 24日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 英最高裁は24日、議会を閉鎖させたジョンソン首相の措置は「違法で無効」だとする判決を言い渡した。同氏は首相に就いて2カ月間、何度も議会採決で敗れ、下院で過半数議席を失うなど失態が続いている。
しかし、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る政治決定の行方には、この判決によってほとんど変化が生じない見通しだ。
平常時であれば、最高裁から手厳しい審判を下されたジョンソン氏の政治生命はこれで終わりだろう。判事11人全員が、政府は議会の憲法上の機能を妨げるために議会を閉鎖したと結論付けた。首相がエリザベス女王に5週間の議会閉鎖を求めたことで、王室も議論に引きずり込まれた。
しかし、今は平常時ではない。ジョンソン政権は下院過半数を失っており、法律を通すことができない。通常であれば総選挙に持ち込まれるところだ。しかし、野党各党は、英国が10月31日のEU離脱期日の延長を取り付けるまで首相に解散を許さない構えだ。
つまり、EU離脱に関するジョンソン氏の選択肢は以前とほぼ変わらないということになる。同氏は10月17日のEU首脳会議で新たな離脱合意の締結を試みることができる。これが大方の予想通りに失敗した場合、議会が求めるように離脱日延期をEUに要請しなければならないが、ジョンソン氏は延期要請は決してしないと表明してきた。
最高裁判決によって、ジョンソン氏は議会の意向を無視したり、再び閉鎖することが難しくなるだろう。EUに離脱延期を要請しないなら、延期要請を行う暫定首相に席を譲らなければならない。いずれにせよ、英国は10月31日以降もEU内に留まり、「決死の覚悟で」期日通りに離脱するというジョンソン氏の約束は破られることになるだろう。
従って、英国で年内に総選挙が実施される見通しに変化はない。過去2カ月間の混乱にもかかわらず、世論調査ではジョンソン氏の保守党がなおリードしている。同氏は選挙で、議会や他のEU諸国、裁判所からの抵抗に打ち勝つために有権者からの負託が必要だと訴えるだろう。24日の最高裁判決によって同氏の主張が不利になるか、有利になるかはまったく定かでない。
●背景となるニュース
*英最高裁は24日、EU離脱期日を控えて議会を閉鎖させたジョンソン首相の措置は違法だとする判決を言い渡した。判事11人全員の意見が一致した。
*下院議長は直ちに議会を再開させる意向を示した。
*英ポンドは判決公表後に日中高値を付け、その後伸び悩んだ。
(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)
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