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概要:米下院民主党がトランプ大統領の弾劾訴追に向けた審議の開始を決めたことは、来年の大統領選に向けて指名争いを繰り広げる多くの民主党候補にとって追い風になりそうだ。しかしトランプ氏の支持層が弾劾審議に反発して支援活動を活発化したり、選挙戦で弾劾審議にばかり焦点が当たって、国民皆保険制度や所得の不平等といった民主党の重要な政策課題が埋没するなど、民主党にとって好ましくない影響を引き起こす恐れもあ
Ginger Gibson Simon Lewis
[ワシントン 25日 ロイター] - 米下院民主党がトランプ大統領の弾劾訴追に向けた審議の開始を決めたことは、来年の大統領選に向けて指名争いを繰り広げる多くの民主党候補にとって追い風になりそうだ。しかしトランプ氏の支持層が弾劾審議に反発して支援活動を活発化したり、選挙戦で弾劾審議にばかり焦点が当たって、国民皆保険制度や所得の不平等といった民主党の重要な政策課題が埋没するなど、民主党にとって好ましくない影響を引き起こす恐れもある。
弾劾問題によって今後数カ月にわたり議会審議や大統領選で党派間対立が激化するのは確実だ。アイオワ州の3つの郡で民主党委員長を務めるカート・マイヤー氏は、弾劾訴追に向けた審議で民主党員の動きが活発になると予想。「勢い付いた党員が自分の母親や夫だけでなく、またいとこにまで投票を働き掛ければ状況は変わる」と話した。
ただ、弾劾問題でトランプ氏の支持層でも活動が盛り上がりの兆しを見せており、民主党のペロシ下院議長が24日にトランプ氏の弾劾訴追に向けた審議入りを正式発表した直後に、トランプ陣営はわずか15分間で25万ドルもの献金を集めた。
トランプ氏は早速、自分は党派間の対立の犠牲者だと称しており、トランプ陣営は24日、支持者に繰り返し献金を呼び掛けた。
民主党は大統領選で19人が指名獲得を目指しているが、民主党候補の実質的な政策協議がトランプ氏の支持勢力と敵対勢力の間の対立激化に埋もれてしまう恐れがあると指摘する専門家もいる。
マサチューセッツ大学の政治学准教授のエリン・オブライエン氏は「トランプ氏は誰もが触れたくない対象で、民主党の議論はこれまで実際の政策に集中してきた。今後は弾劾問題が焦点になると思う」と述べた。
下院民主党がトランプ氏の弾劾訴追に向けた審議開始を決めたのは、トランプ氏が民主党のバイデン前副大統領の息子に絡む疑惑を調査するようウクライナのゼレンスキー大統領に依頼したとの疑惑が原因。
当のバイデン氏は24日、トランプ氏がウクライナ問題などについて議会からの情報提供に応じなければ、弾劾を支持すると述べた。また、自分の支持率はトランプ氏を10─15ポイント上回っており、トランプ氏が自分を攻撃対象としたことに意外感はないとした。
ロイター/イプソスの世論調査によると、民主党の指名候補争いでバイデン氏の支持率は前週から1%ポイント上がって20%となり、トップを維持した。ただ、この調査ではトランプ氏の弾劾訴追を支持するとの回答は数カ月前から低下しており、民主党の対応が大げさ過ぎればかえって有権者の反発を招くリスクも浮き彫りになった。
バージニア大の政治アナリスト、カイル・コンディク氏は「ある見方からすれば、弾劾問題はバイデン氏にとって有利に働く。トランプ氏はバイデン氏を恐れていると受け止められるからだ。しかしトランプ氏は自分もろとも人々を泥沼に引き込む能力に優れており、バイデン氏がそうなるかもしれない」と述べた。
エリザベス・ウォーレン上院議員やバーニー・サンダース上院議員、カマラ・ハリス上院議員らバイデン氏の民主党内のライバルは、バイデン氏がつまづけば追い風を受けそうだ。ただ、ライバル勢はこれまでのところこの問題に踏み込むのを避けており、当面はこうした姿勢を維持しそうだ。
トランプ氏は度重なるスキャンダルに対して驚くべき耐性を見せ、共和党員からの強力な支持を維持している。
ヒラリー・クリントン氏のアドバイザーを務めたジョエル・パイン氏は、民主党は行動が不可欠なのだと即座に有権者に認めさせ、弾劾訴追は不当だというトランプ氏の主張が受け入れられるのを妨げるべきだと指摘した。
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