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概要:ユーロ圏のインフレは11月に加速した。緩和的な金融政策が副作用をもたらすのではないかとの疑念にさらされる欧州中央銀行(ECB)を幾分ほっとさせるデータだ。
ユーロ圏のインフレは11月に加速した。緩和的な金融政策が副作用をもたらすのではないかとの疑念にさらされる欧州中央銀行(ECB)を幾分ほっとさせるデータだ。
欧州連合統計局(ユーロスタット)が29日発表した11月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比1%上昇。インフレ率は3年ぶり低水準だった前月の0.7%から上昇した。市場予想は0.9%上昇だった。変動の激しい項目を除くコア指数は1.3%上昇と、7カ月ぶりの高水準となった。
ただ総合インフレ率はECBが目標とする2%弱をなお大きく下回っている。インフレを押し上げた項目はエネルギーであり、ECBは基調的な物価上昇圧力は「弱い」との認識を示している。
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