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概要:金融業界団体は17日、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の廃止と欧州連合(EU)の金融ベンチマーク規則(BMR)の発効が同時に起きる2021年末は、香港・ハンセン指数や日経平均といったアジアの金融関連指標(ベンチマーク)を使う銀行や資産運用会社にとって「最悪の事態」を意味すると警告した。 LIBORを巡っては、銀行による不正操作問題が発覚したことを受け、各国の規制当局は21年末までに銀行に代替指標に切り換えるよう促している。 ま
[香港 17日 ロイター] - 金融業界団体は17日、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の廃止と欧州連合(EU)の金融ベンチマーク規則(BMR)の発効が同時に起きる2021年末は、香港・ハンセン指数や日経平均といったアジアの金融関連指標(ベンチマーク)を使う銀行や資産運用会社にとって「最悪の事態」を意味すると警告した。
LIBORを巡っては、銀行による不正操作問題が発覚したことを受け、各国の規制当局は21年末までに銀行に代替指標に切り換えるよう促している。
また、今年2月には、EU域外の指数算出会社がベンチマークを厳しく規制するBMRに準拠する期限が21年末まで延期された。
ただ、金融業界団体「アジア証券業金融市場協会」(ASIFM A)が17日公表した調査結果によると、指数算出会社はBMR準拠に向けた準備がほとんど進んでいない。
ASIFM Aのマネージング・ディレクター、ジョン・ボール氏は「EU域外の指数管理会社が2017年の最初の調査時と同じ課題の多くに引き続き直面していることは明白だ」と指摘した。
ASIFM Aの報告書によると、EUの銀行や資産運用会社はヘッジや資金調達においてBMRに適合したベンチマークのみを使うよう義務付けられているため、EU域外の市場でBMRに合致したベンチマークがなければ撤退を余儀なくされる可能性がある。
BMRの影響を受ける可能性があるアジアの主要ベンチマークは55種類あり、日本、香港、韓国の複数のベンチマークが含まれている。
法律事務所ハーバート・スミス・フリーヒルズのアジア金融サービス規制慣行部門責任者、ウィル・ハラット氏はBMRが策定された時期はちょうど、EUの「第2次金融商品市場指令(MiFID2)」に注目が集まっていたため、BMRに関心が向かなかったと指摘。
「皮肉なことに、BMRは米ドルおよびポンドのLIBORが廃止されるのと同じ日に発効するため、再び関心が集まらない可能性がある」と指摘。そのうえで、22年1月1日はベンチマーク上で最悪の事態になると予想した。
期限までにアジアのどのベンチマークがBMRに準拠できるようになるかは不明。
BMRに適合するには、指数算出会社がある国・地域がEUと同等の規制を備えているとみなされるか、算出会社がEU加盟国の当局あるいはEUの当局に認められる必要がある。
ハラット氏は「LIBORがなくなることは誰もが知っているが、他にどのベンチマークが消えるかは期限直前まで分からないだろう」と述べた。
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