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概要:アジア時間の原油先物は反発。前日に史上初のマイナス圏に落ち込んだ米原油先物5月物はプラス圏を回復している。ただ、新型コロナウイルス感染拡大を背景にした燃料需要激減を巡る根強い懸念から上値は重い。 0117GMT(日本時間午前10時17分)時点で、米WTI原油先物の期近5月物<CLc1>は38.73ドル高の1バレル=1.10ドル。前日は1バレル=マイナス37.63ドルで引けていた。 5月物の期限は今月21日。6月物&l
[ソウル 21日 ロイター] - アジア時間の原油先物は反発。前日に史上初のマイナス圏に落ち込んだ米原油先物5月物はプラス圏を回復している。ただ、新型コロナウイルス感染拡大を背景にした燃料需要激減を巡る根強い懸念から上値は重い。
0117GMT(日本時間午前10時17分)時点で、米WTI原油先物の期近5月物CLc1は38.73ドル高の1バレル=1.10ドル。前日は1バレル=マイナス37.63ドルで引けていた。
5月物の期限は今月21日。6月物CLc2は1.72ドル(8.4%)高の1バレル=22.15ドル。
北海ブレント先物LCOc1は0.49ドル(1.9%)高の1バレル=26.06ドル。
新型コロナ感染拡大防止に向けた制限措置により、世界的な燃料需要が30%減少する中、米オクラホマ州クッシングの原油貯蔵施設はあと数週間で満杯になると予想されている。
CMCマーケッツのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏は「明らかに市場の主な問題は米国の供給過剰と貯蔵能力の不足だ」と指摘した。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は、日量970万バレルの減産で合意したが、5月まで実施されず、減産の規模も、市場の需給バランス回復には不十分とみられている。
ANZリサーチは「OPECプラスの減産合意をもってしても短期的な売りを食い止めることはできないだろう」との見方を示した。
ロイターがまとめたアナリスト5人の予想によると、4月17日までの週の米原油在庫は約1610万バレル増加する見通し。
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