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概要:話題の広告を制作したり、大企業の新規事業の支援をしたり……従来の広告会社の枠を超えたクリエイティブ集団を率いる三浦崇宏さん。干された新人時代から、なぜここまで突き抜けられるようになったのか。
三浦さん:「アイデア」を出す簡単な方法があります。ニュースの見出しで語られているものと、売りたいものを組み合わせるんです。
例えば、就活に関する見出しがあったら、就活生に対して商品を売るならどうすればいいか、と考えてみる。ニュースの見出しには、今世の中で話題になっているものが凝縮されているんですよ。そうすればポンポン出てきますよ!
クリエイティビティで社会の変化と挑戦にコミットする
三浦さん:僕が博報堂から独立したのには理由が3つあります。1つめは、クリエイティビティの力を証明したかったからです。とある商品のCMを担当したとき、CMは面白いね、と言われたけど商品が売れなかったんです。それで宣伝担当の人は、「皆さんのせいじゃないです」と言い、博報堂の先輩は「CMが褒められて良かった」と喜んでいました。そのときに、「ああ、僕は仲間ではなく、面白いものを作るだけの業者と思われていたんだ」とショックを受けました。
博報堂は企業としてお金がもらえたら良いかもしれないけど、僕は結果にコミットしたかった。クリエイティビティで事業は成功させることはできる、マーケティング支援ができる、というのを証明したかったんです。
2つめは、お金の稼ぎ方を変えないといけないと思ったからです。広告会社の仕事ってテレビやネットの枠を売っているので、ビジネスモデルとしては不動産に近いんですけど、そこじゃなくて、クリエイティブやマーケティングの価値に対してお金を払って欲しかった。クライアントのビジネスを成功させて、レベニューシェアをもらうとか、かけ算の儲け方ができるはずだ、と思っていました。
三浦さん:3つめは、そんなようなことをさっさと試したかったからです。大企業だと「よし、じゃあ部署を作るから4年待ってくれ!」みたいなことになっちゃうんで(笑)。
だから、うちは「ブレイクスルーカンパニー」と名乗っています。広告会社は課題解決のパートナーですが、僕らはあくまで事業成長のパートナーとして、案件ごとでは受けず、基本的には企業と中長期の契約で、最低でも半年間は一緒に事業成長のお手伝いをしていく形を取っています。CMが必要なら作る、新しい組織を作る、会社の名前も考える、と言ったようにトータルでコンサルをしています。
「社会の変化と挑戦にコミットする」というのを掲げているので、そういったものを求めるクライアントや人材しか来ませんし、結果としていい仕事にしかならないんですよね。
世の中につまらない仕事なんてありません。「変化」を起こすことにこだわり続けるのであれば。
クリエイティビティは貪欲と怠惰の組み合わせで生まれる
BI:三浦さんを語るときにマストなのは格闘技ですよね。
三浦さん:僕の原点は、新日本プロレス、ライムスターのラップ、村上龍さんの小説、週刊少年ジャンプです。
村上春樹さんが「このままでいいんだよ」と受け入れてくれるのに対し、村上龍さんは「このままじゃヤバい」って言ってくるんですよ。その「現状を否定していく」という発想は極めて企画的なので、当時エネルギーを面白いことに使いたかった自分にとっては、良い触媒だったんじゃないかな、と思っています。
1番オススメの作品は『愛と幻想のファシズム』です。
あとは、ライムスターのラップで僕が1番好きなのが「持ってる奴に持ってない奴がたまには勝つと思ってたい奴」というリリック(歌詞)があって、もともと生まれながらに持っているカードがあって、要するに弱者や持たざる者が一発逆転するにはアイデアや努力や何かしらのブーストが必要で、そのために自分を追い込んでいきたいし、そういったことが起こる社会だと信じたいよね、という哲学がつねにあるミュージシャンなんです。
それは、自分にも通ずるものがあって、条件のいい仕事なんて1度もやってないんですよ。お金がない、商品や市場が弱っているような仕事を受けるようにしています。
そして、1番影響を受けているのは格闘技です。高校のとき柔道部で、当時は身長も低いし小柄だったんですよ。進学校だったので、そんなに練習の時間もないなかで戦わなければいけなかった。それでも結果にはこだわりたかったので、考えました。
人間は、知ってる技は防げるんです。だから、彼らが知らない技だったら防げないんじゃないか、と仮説を立てて、みんなが背負い投げを練習しているなか、レスリングや柔術など違う角度で練習をしました。結果として、相手をバタバタとなぎ倒し、当時ぼくの通っていた高校としてははじめて全国大会に出場しました。
アイデアがあれば不利な状況でも、でかい相手を倒せるんだ、と実感しましたね。
僕のクリエイティビティは「結果を出したい」という異常なほどの貪欲さと、「努力をしたくない」という人知を超えた怠惰から生まれています。
戦略って、「努力しないで勝つ方法を考えること」なんですよ。戦を略すと書いて戦略なんです。だから僕は、どうやってその戦いから前向きに逃げて勝つか、ということをつねに考えています。
努力をしないための努力を、めちゃくちゃしてください。そうすれば、どんな相手だって倒せるし、どんな仕事だって面白くなります。
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(文・ ゆぴ@milkprincess17、写真・ 矢野拓実@takumiYANO_)
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