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概要:5月の米非農業部門雇用は前月比39万人増加し、賃金もなお力強い伸びだったことから、6月と7月に連続で50ベーシスポイント(bp)の利上げに動こうとしている米連邦準備理事会(FRB)に軌道修正を迫る内容ではなかった。米経済は相変わらず、物価高騰と金利上昇の重圧に屈した気配がほとんど見えない。
[ワシントン 3日 ロイター] - 5月の米非農業部門雇用は前月比39万人増加し、賃金もなお力強い伸びだったことから、6月と7月に連続で50ベーシスポイント(bp)の利上げに動こうとしている米連邦準備理事会(FRB)に軌道修正を迫る内容ではなかった。米経済は相変わらず、物価高騰と金利上昇の重圧に屈した気配がほとんど見えない。
6月3日、 5月の米非農業部門雇用は前月比39万人増加し、賃金もなお力強い伸びだったことから、6月と7月に連続で50ベーシスポイント(bp)の利上げに動こうとしている米連邦準備理事会(FRB)に軌道修正を迫る内容ではなかった。
非農業部門雇用は3月と4月の改定値も勘案すると、FRBが利上げを開始して株価が下落し、景気後退(リセッション)の懸念が浮上した3月以降でさえ、毎月約40万人の増加が続いたことになる。
確かに月間の増加ペースは、今年1─2月の56万9000人を下回った。雇用の伸びの減速自体は多くのエコノミストが予想し、失業率が5月でなお3.6%と非常に低い点からすれば、FRBにとっても歓迎すべき流れだ。
しかし、エコノミストが想定していたのはもっと急激な減速だった。その背景には、複数のハイテク企業がレイオフや新規採用凍結を発表するとともに、食品やエネルギーの価格高騰を含めたインフレの進行で消費者が支出圧縮に乗り出すとの観測があった。
EY-パルテノンのチーフエコノミスト、グレゴリー・ダコ氏は「この春、非農業部門雇用の伸びは、より低速になった。だが、リセッションが差し迫っているとの話には『おためごかし』以上の意味はない」と述べ、足元の米雇用水準は新型コロナウイルスのパンデミック直前に記録した過去最高水準を100万人足らず下回るだけにまでなっていると指摘。「ハイテク企業でレイオフや採用凍結が起きているという伝聞情報は、求人件数全般が引き続き過去最高に近く、レイオフが過去最低圏にとどまっていることを考えれば、誤解を与えるものだ」と付け加えた。
平均時給の前年比上昇率はやや鈍化し、労働力人口は33万人増加した。双方ともFRBの政策担当者が続いてほしいと思っている状況だ。
ただ、物価上昇率がFRBの目標である2%の3倍近くで推移しているという文脈でみれば、物価と賃金の上がる勢いが弱まるとの確信が得られるまで50bpの利上げを堅持するだろうとFRB自ら宣言している時期としては、事態が落ち着く兆しはどう見てもまだ不確実としか言えない。
FRBのブレイナード副議長は2日、インフレが和らげば政策担当者は利上げペースを毎会合25bpのペースに落とす道を選ぶかもしれないと断りつつ、現段階では9月会合で利上げを休止する妥当性を見出すのは非常に困難だと発言。「物価上昇率を2%の目標に収めるまでに、われわれがやるべきことはなお多い」と強調した。
3月に5.6%だった平均時給の前年比上昇率は、その後3カ月連続で下振れ、5月は5.2%となっている。それでもFRBが2%の物価上昇率と整合的と考える水準よりも高い。生産性の伸びを考慮に入れれば、さらに賃金の上昇度合いは大きくなる。
キャピタル ・エコノミクスのシニア米国エコノミスト、マイケル・ピアース氏は「状況が非常に良くなったとFRBが言えるのは、賃金上昇率が4%近くまで減速してからになるだろう」と述べた。
6月14─15日に次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるFRBにとって、5月雇用統計はそれまでに入手可能な最重要データの1つ。これを踏まえても、今の段階では6月に政策金利を50bp引き上げて1.25─1.5%にするという予想が支配的だ。
また、よほど大きなショックがない限り、FRBは7月も再び50bp利上げを実施すると見込まれている。
もっとも、中小企業に勤怠管理サービスを提供するUKGのギルバートソン副社長によると、時間給労働は過去11週のうち10週で縮小し、各労働者のデータからは、シフト制で働く人々が、昨年見られた超過労働要求から解放された様子が分かるという。
ギルバートソン氏は、これは労働市場の過熱感が和らいで、大規模なレイオフなしに求人倍率が下がるというFRBが期待する展開につながる可能性があると説明。各企業が過去3カ月で時間給労働者のシフト勤務をほんの少し軽減しているとすれば、労働市場でソフトランディング(軟着陸)が始まった様相が強まることになると述べた。
(Howard Schneider 記者、Lindsay Dunsmuir 記者)
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