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概要:だが投資家やアナリストは疑問を持ち始めている。なぜならまだ、ほとんど成果をあげていないから。
Jason Lee/Reuter
アップルは近年、研究開発費を大幅に増やしている。
年間約150億ドル、世界で最も研究開発費の多い企業の1つ。
だが投資家やアナリストは疑問を持ち始めている。なぜならまだ、ほとんど成果をあげていないから。
アップルは依然としてiPhoneの売り上げに頼っており、新しい製品はiPhoneの売り上げ低迷を補えていない。
ここ数年でアップルはいつの間にか、世界で最も研究開発費の多い企業の1つになっていた。
研究開発費の大きな上昇は、巨額な費用 ── ここ5年で500億ドル(約5兆5000億円)近くにのぼる ── だけでなく、その戦略の大きな変化も表している。過去、アップルは他社が研究開発を行ってきた技術をうまく活用することで成功を収めてきた。現在は以前なら他社に頼っていた基礎研究に取り組んでいる。
だが今のところ、iPhoneの売り上げ低迷を補える成果は見られない。投資家やアナリストは、どんな成果が期待できるのか、いつ費用を回収できるのかと、アップルの巨大な研究開発費に疑問を持ち始めている。また将来、アップルはどのような方向を目指しているのかについても不安視し始めている。
アップルが研究開発に巨額の費用をつぎ込んでいるにもかかわらず、「我々はごくわずかな成果しか見ていない」とWedbushのアナリスト、ダン・アイブス(Dan Ives)は語った。
スマートフォン・マーケットの成熟とともに、アップルは「小さな危機状態、つまり厳重警戒の状態にある」と彼は続けた。
アップルは過去20年、研究開発への投資を一貫して増やし続けてきた。売り上げが上下した際にも、同社は研究開発への支出を増加させてきた。だが近年、アップルは劇的に研究開発費を増やしている。
世界トップクラスの研究開発費
REUTERS/Joshua RobertsI
2018年、アップルは研究開発に147億ドル(約1兆6000億円)を費やした。これはインテルを上回り、IBMの3倍近くにのぼる。研究開発費でアップルを上回るのは、アメリカ企業ではアマゾン、アルファベット、そしてマイクロソフトのみ。いずれも巨額の研究開発費で知られる企業、世界中で研究開発に多大な資金を投入している。
アップルが研究開発にこれほどの費用を投入できる理由は、同社が世界でも並ぶ者がないほどの利益をあげていることにある。だが、研究開発費の増加は、単に利益が増えた結果だけではない。アップルは研究開発費の割合も増加させている。
売上高に対する研究開発費の割合が過去20年で最低の2.2%だった2012年以来、毎年、アップルの研究開発費の伸びは売上高の伸びを上回っている。2018年度、アップルの研究開発費は売上高の5.4%に達した。これは2004年以降で最も高い割合。2004年と言えば、アップルの企業規模は今よりもはるかに小さく、iPhone発表から3年しか経っていない。
Shayanne Gal/Business Insider
売上高に対する研究開発費の割合で言えば、アップルはまだいくつかの大手テック企業にはるかに及ばない。フェイスブックは売上高の18%を、製薬大手アッヴィは32%を研究開発に費やしている。だが、こうした企業は伝統的にアップルよりも多くの費用を研究開発に費やしてきた。特に製薬企業は売り上げと利益を維持するために、特許に守られた新薬の開発に巨額の費用をつぎ込んでいる。
とはいえ、近年のアップルの研究開発費は、長年、研究開発に力を入れているゼネラルモータース(GM)、ボーイング、そしてIBMを大きく上回っている。
アップルに存在する混乱
Jeff Chiu/A
だが、アップルは問題を抱えているようだと言う人もいる。スティーブ・ジョブズの死から7年以上が経っても、アップルはまだ創業者を失ったことから完全には立ち直れていないようだと。
ジョブズが亡くなった時、アップルはさまざまな研究開発に取り組んでいたとAlphaOne Capital Partnersのダン・ナイルズ(Dan Niles)は語った。さらに多くの人の話によると、ジョブズはアップルの研究開発、そしてアップルが将来、何に力を入れるのかといったことに重大な役割を果たしていた。
アップルの研究開発は最近、方向性を失っていると前述のアイブスは語った。
「かつてはさまざまな研究開発に取り組む中でも、1本の柱があった。今は将来の方向性について、アップルには多くの混乱があると思う」
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[原文:Apple is now one of the biggest investors in research and development, and critics are wondering what it's getting for its money]
(翻訳、編集:増田隆幸)
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